この記事の内容
食とは何か
日食は新月のときに起こります。月が太陽と地球のあいだを通り、太陽の円盤の一部または全部を隠す現象です。月食は満月のときに起こります。地球が太陽と月のあいだに入り、地球の影が月に落ちる現象です。つまり、どの食も特別な並び方をした新月や満月だといえます。
ところが、新月と満月は毎月めぐってくるのに、そのほとんどは食になりません。理由は小さな傾きにあります。月の通り道は、太陽が星座のあいだを進む見かけの道である黄道に対して約五度傾いています。そのため多くの新月や満月では、月が太陽と地球を結ぶ線のわずかに上か下を通り過ぎ、影が重なりません。
この二つの道は、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルと呼ばれる二つの点で交わります。占星術ではそれぞれノースノード、サウスノードとも呼び、月が黄道を北へ横切る点がノースノード、南へ横切る点がサウスノードです。食が起こるには、新月や満月がこの交点の近くで起こる必要があります。そうしてはじめて、太陽・地球・月が平面の星座図の上だけでなく、立体的にも一直線に並ぶのです。一年の月のリズムは2027年の新月と2027年の満月のカレンダーで確認できます。
食がシーズンとしてまとまる理由
二つのノードは十二星座の輪の上で向かい合っていて、両者を結ぶ線をノード軸と呼びます。太陽は一年かけて十二星座をひと回りするので、この軸の一方の端を通り、約半年後にもう一方の端を通ります。太陽が軸の近くにいるあいだだけ、新月や満月がノードの十分近くで起こり、食になるのです。この期間がエクリプスシーズン、つまり食の季節です。
天文学では、その範囲をノードの両側およそ十八度としています。太陽がこの区間を通過するには一か月あまりかかり、月は新月から満月まで約二週間で進みます。そのため、どのシーズンにも少なくとも二回の食があり、たいていは日食と月食が二週間ほどの間隔で起こります。三回になることもあります。
2027年に太陽がノード軸から約十八度以内にあるのは、2027年1月24日から2027年2月26日までの34日間と、2027年7月18日から2027年8月21日までの35日間です。この二つの期間以外の新月と満月は、ふつうの新月・満月です。
食とは、ノードの近くで起こった新月や満月のこと。
2027年の食をひと目で
2027年の食は5回で、日食が2回、月食が3回です。冬のシーズンに2回、夏のシーズンに3回起こります。
- 2027年2月6日:水瓶座の金環日食
- 2027年2月20日:乙女座の半影月食
- 2027年7月18日:山羊座の半影月食
- 2027年8月2日:獅子座の皆既日食
- 2027年8月17日:水瓶座の半影月食
一年の主役は二つの日食で、各シーズンにひとつずつあります。2027年の月食はどれも控えめなタイプで、月は地球の薄い外側の影を通るだけなので、肉眼では暗くなったことに気づきにくいかもしれません。それでも象徴の上では、れっきとした食として扱われます。
時刻や度数、どこから見えるかを含む一覧は2027年の日食・月食カレンダーにまとめています。比べてみたいときは2026年の食と2028年の食もご覧ください。
ノード軸は逆向きに動く
ノードは固定された点ではありません。星座の順番とは逆向きに、年におよそ19.3度ずつ後退していきます。ノード軸は向かい合う二つの星座にそれぞれ約一年半とどまり、約十八年半でもとの位置に戻ります。
2027年、ノースノードは22° 水瓶座から3° 水瓶座へと移動し、サウスノードはその反対側の獅子座にあります。そのため、この年の食の多くは水瓶座と獅子座の軸に集まります。水瓶座と獅子座の日食、そして8月17日の水瓶座の月食です。
残る二つの月食は、星座の境目をわずかに越えた乙女座と山羊座で起こります。食に必要なのは太陽と月がノードの近くにあることなので、数度離れた満月が隣の星座に入ることもあるのです。乙女座の月食は、ひとつ前の軸の名残でもあります。2025年から2026年のはじめにかけては、乙女座と魚座でいくつもの食が起こりました。
食は一年のリズムの一部にすぎません。満月、新月、逆行と並べて、それぞれの正確な時刻とともに確かめたいときは、星空カレンダーを開いてみてください。
占星術で食が意味するもの
占星術では、食は「音量を上げた新月・満月」として読まれます。新月は始まり、満月は実りや区切りを表すことは月の満ち欠けの記事で紹介しました。食はそこに、自分の手の届かないところで何か大きなものが動いている、という感覚を加えます。
- 日食は暗闇の中の新月です。静かに始まるスタートとして読まれることが多く、行き先が見える前に開く扉や、あとになって意味がわかる計画にたとえられます。
- 月食は影がかかった満月です。終わりや手放しとして読まれることが多く、積み重なってきたものが表に出て、手放せるようになる瞬間を表します。
多くの占星術家は、食を当日だけでなく数か月の流れの中で読みます。シーズンのテーマは前後の数週間に表れやすく、一年半にわたって同じ星座の組み合わせで起こる食は、ひとつの物語の章のように読むことができます。
ノースノードとサウスノード:成長と習慣
ノードにもそれぞれ意味があります。サウスノードは慣れ親しんだもの、つまり習慣や自然にできる才能、居心地のよい道筋を指します。ノースノードは成長の方向、まだ練習の足りない、努力を求める側を指します。ノースノード近くの食は新しいことへの誘いとして、サウスノード近くの食はもう窮屈になったものを手放す機会として読まれることがよくあります。
ノースノードが水瓶座 (英語)、サウスノードが獅子座 (英語)にある2027年の集合的なテーマは、仲間と自分とのバランスです。一方には共有するアイデアや友情、コミュニティがあり、もう一方には自分らしい表現やスポットライトがあります。どちらかを捨てる必要はなく、習慣でどちらに寄りかかっているかに気づくことが大切です。
食があなたの出生図のどこに落ちるか
個人的な読み方はハウス (英語)から始まります。それぞれの食はあなたの十二のハウスのどこかに入り、そのハウスがシーズンの語りかける生活の領域を示します。たとえば水瓶座があなたの第7ハウス (英語)にあれば、その星座の食はパートナーシップや身近な人間関係に、第10ハウスなら仕事や社会での立場に関わると読みます。
食があなたの天体、アセンダント、MCのどれかから数度以内に重なると、さらに個人的な意味を持ちます。確かめるには、出生図の計算ツールで自分のホロスコープを開き、食の度数と自分の天体の位置を比べてみてください。日々の空と出生図の関係はパーソナル占いでたどれます。
食は出生図のある領域を指し示すだけ。そこで何をするかは、あなたが決めることです。
エクリプスシーズンを穏やかに過ごすには
食を怖がる必要はありません。規則的で、前もって計算できる天体の配置であり、誰もがこれまでに何十回も経験してきました。次のような穏やかな向き合い方がおすすめです。
- 浮かび上がるものに気づく。 この時期に出てきた会話や終わり、アイデアはメモしておきましょう。意味はあとから見えてくることが多いものです。
- 押し進めるより見直す。 エクリプスシーズンは、計画を振り返り、もう合わなくなったものを手放すのに向いています。
- 当日のペースは自分で選ぶ。 食の当日に大きな契約や新しいことを始めるのを避ける人もいます。それは決まりではなく、個人の選択です。
- 長い周期にも目を向ける。 食はサターンリターンのような、よりゆっくりしたテーマの一部であることもあり、その文脈で読むとわかりやすくなります。
すでに水星逆行を意識している方なら、心構えは同じです。注意深く振り返る季節として、予言ではなく内省のために読んでみてください。
よくある質問
エクリプスシーズンとは何ですか?
太陽が月のノードに近づき、新月や満月が食になりうる一か月あまりの期間のことです。約半年ごとにめぐってきて、ふつうは二回か三回の食を含みます。
2027年には何回の食がありますか?
2027年の食は5回で、日食が2回、月食が3回です。最初のシーズンは1月24日から2月26日まで、二つ目は7月18日から8月21日までです。
占星術では食は縁起が悪いのですか?
いいえ。昔の伝統では食を凶兆とみなすこともありましたが、現代の占星術では変化と気づきの目印として読みます。考えるためのテーマを示すもので、必ず起こる出来事を告げるものではありません。
占星術での日食と月食の違いは何ですか?
日食は新月に起こり、ゆっくり形になっていく始まりとして読まれます。月食は満月に起こり、何かがはっきり見えてくる区切りや手放しとして読まれます。